〈整骨院〉換気対策の実施レポートBlog
先日の記事で,withコロナの時代にお店を経営されている方に向けて,どんな換気対策が行えるかを具体的にご紹介しました。(記事はコチラ)
でもこう考える方もおられるかもしれません。
「換気対策が大切かは分かった。でも具体的にどれぐらいの規模で行うかは分からない。やりたいと思っているけど,どこまでやればいいのか。」
今日は,先日弊社で行った一事例から,換気対策の具体的な方法を分かりやすくご紹介していきます。
では,書いていきます(^o^)
目次
1.「見せる換気」で視覚効果UP
2.なるべく天井材を壊さないように
3.換気回数が大幅に改善
4.店頭ポスターでアピールする
1.「見せる換気」で視覚効果UP
最近私は,あるお店に行った時に「全室換気中」と入口に掲示があるけど,実際にどうやって換気を行っているのだろう?と不安になったことがありました。
皆さんも,これまで,そうお感じになられたことはありませんか。
そのお店には,給気口や換気口があっても,たいていは隠れた場所にあり,探すのは難しいため,そのような不安が生じているのかもしれません。
今回は,そのような不安を取り除くため,換気扇本体,接続ダクトを露出で見せて,実際に換気をしていることを視覚でアピールすることにしました。
またお客様のベッドの直上に換気扇を置いて,稼働していることが目に見えることによって,お客様,従業員双方が施術スペースに居ても安心して施術に集中できるようにも工夫しました。
2.なるべく天井材を壊さないように
換気扇増設工事は通常,天井に埋め込むため,天井の仕上げ材の補修まで含まれることが多く,その分費用もかさみ,工事日数も必要になります。
それで,今回は吊りボルト支持金具を使用し,今仕上がっている天井面に直接換気扇を設置することができる下地状況でしたので,天井の仕上げ材を生かしつつ工事が行えました。工事は,わずか一日で行うことができました。
天井の下地状況がどのような状態かによって、仕上げをやり直す必要があるかどうかの対応が変わってきますので,その点も含めて各案件ごとに現地調査をしっかり行う必要があります。
3.換気回数が大幅に改善
換気回数とは「1時間あたりに何回,その空間の空気すべてが入れ替わったか」を示すものです。
現在,感染症やウィルス対応では2.0回/時程度あれば望ましいと考えられています。
(施術所における新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン(公益社団法人全国柔整鍼灸協会) 2020年8月5日改定より)
つまり30分に一回,空気が入れ替わるよう計画するように勧められていますが,「1mの距離で,マスク無しで15分会話すると濃厚接触」であるという基準もありますので,15分以内に一回全空気が入れ替わるならば,ある程度の安心感になるかもしれません。
今回の整骨院では,現状の換気回数が2.68回/時でした。
そこから3台の換気扇・3台の給気口を設置することによって,14.36回/時まで増やすことができました。
つまり,約4.2分に一回,全空気が入れ替わることが可能になりました。
4.店頭ポスターでアピールする
現在,東京都では,対策を実施した店舗に限り,「感染防止徹底宣言ステッカー」が取得でき,掲示するよう求められています。
このステッカーによってお客様が,安心して利用できる施設であることを知らせすることができます。
今回の整骨院でも,対策実施後,「4分10秒に一回全空気が入れ替わることを明示したポスター」を店舗入口に掲示することにしました。
これからの時代,お客様はその店舗に入る前に,感染症対策が行われているかどうかポスター又はホームページで確認することでしょう。その点でも効果があると言えます。
いかがだったでしょうか。
このように,時間や手間,費用をかけずに,換気対策は行えますので,ぜひ検討してみて頂ければと思います。
そして,この難しい時代を一緒に乗り切ってほしい!そう願っています。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。