(有)Ai空間デザイン室

TEL:047-411-7442 / FAX:047-411-7443
千葉県八千代市緑が丘2-33-10飯田第12ビル102号室

李式鍼灸・直系6代目の院。Blog

ご無沙汰しております。ウッチーです。

これまで整骨院や接骨院、鍼灸院という種類の設計・デザインを行わせていただく機会がありましたが、今回は「漢方薬」と組合わせた鍼灸院というご依頼をいただきました。
どのご相談でも同じですが、まずは計画の内容についてじっくりお話を伺うところからスタートです。

漢方薬を症状に合わせて処方し販売することと漢方の力を最大限発揮させる鍼灸を一緒に行うところがこの院の特徴でした。
こうした理念を「鍼薬同効」という言葉で表しておられます。

設計の目線でお聞きしていくと、漢方販売を行うスペースと鍼灸の施術を行うスペースは明確に区切らなくてはならないという条件がありました。
つまり出入口となるドアがそれぞれのスペースに必要であるということでした。
外部から入るドアを2箇所にするというプランも検討しましたが、来店されるお客様への分かやすさやスタッフ動線、そして予算という点で打合せを重ね、最終的にはエントランスドアを一つにしました。
院内に漢方販売と鍼灸院の共有スペースを作り、そこからそれぞれのエリアに入っていくという平面プランを練り、管轄である保健所からの許可を得ることができました。

今回もロゴデザインをご一緒に提案させて頂きました。
ご依頼くださった先生は鍼灸の世界で大家と言われる一族の直系6代目にあたる方で、この施術を確立された祖父でもある先生をとても大切にされておられました。
院名におじい様の名前を用いておられます。
それで「鍼薬同効」という受け継いできた理念をカタチにすることをロゴデザインのテーマとしました。
一文字ごとに色をイメージし、それぞれ独立したものが繋がって一つになるという考えを表すシンボルマークを考案しました。

サインデザイン及び内装デザインにおいても、伝統ある歴史を持っていることや漢方薬を扱うことから、ポップ感やカジュアルさではなく落ち着きや重厚感、多くの色ではなく清潔感を感じるホワイトを用いるといった方向性を決めていきました。

路面店であるメリットを生かし、フロントサッシやドアはガラスを用い、院内の様子を外からも感じてもらえるようにして心理上の入りやすさを作りました。

こうした打合せを重ねてプランを作成し、工事を行い、院はこのように完成しました。
施工前のテナントの様子と合わせてご覧ください。

このように変わりました!

JR市川駅から徒歩1分のところにこちらの「漢方薬・鍼灸 世珍堂」がございます。
どうぞ歴史ある漢方薬と鍼灸が融合した施術を体験されてみてください。