(有)Ai空間デザイン室

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クリニック設計施工Blog

いずみん

国立市の富士見台エリアに新たなる消化器内科・外科クリニックが誕生しました。

医療現場に求められる法律的条件、動線計画、デザイン的な統一性、お客様の様々なご要望を盛り込んだプランを完成させました。お客様とご一緒にアイデアを考えたりイメージを膨らませたりする作業を繰り返し行うことによって、下の写真にあるような綺麗なクリニックが完成しました。

BEFORE AFTER

フロントのロゴも弊社にてデザインしました。院名の「富士見台すずきクリニック」が決まってから、まずは書体選びから始まり、さらにその英語表記の頭文字である、「F.S.C.」をモチーフとしたロゴの提案、そしてカラーパターンや形状の吟味を重ねました。

最も時間をかけて打合せをおこなったものは、平面図の検討です。下の写真は工事前の様子です。コンクリートの構造柱が入口付近の位置に大きく陣取っているのがご覧いただけるかと思います。これのおかげで各機能のゾーニングを工夫する必要がありました。

直観的にはちょうど柱がある位置に待合スペースを持ってくるのがちょうど良いように思えますが、当然ながらこの柱を動かすことはできません。それで、待合スペースの位置を別の位置で2通り検討し、打合せの度にそれぞれ並行してブラッシュアップを重ねてゆきました。その過程で受付のレイアウトも何種類か提案させていただき、CGパースも見ていただきながら、少しずつ理想とする姿を明確にしてゆきました。

どちらのプランにするか、かなりお客様と共に悩みましたが、それぞれのメリット・デメリットをよく考慮して、最終的には待合スペースを広く取ることを優先し、写真にあるような、院に入ってすぐ横の位置に受付を配置する方向で決まりました。

広々とした待合スペースには、壁面の一つにブルーのアクセントカラーを入れました。これにより均質ではない個性ある空間にするとともに、落ち着きのある優しい雰囲気を演出するようにしました。

廊下に見えている扉は右手前から、診察室、処置室、内視鏡室、正面奥の扉はスタッフ専用の扉で、左側がX線室です。これの配置も時間をかけて調整したのですが、「X線室は廊下側から患者が直接入れないといけない」という保健所のルールや、「診察室と受付は隣り合っていた方が望ましい」というお客様の要望、「X線室と内視鏡室は近い距離にあった方が良い」という動線の問題などを考慮して、最終的にこのレイアウトに落ち着いてゆきました。

X線室の導入も色々と考慮する点がありました。放射線機器を導入するということで、鉛入りのボードを入れる必要があることや、X線照射に必要な電気容量を確保すること、どのように電気の回路を分けるのかなど、医療機器の業者や電気工事の業者とも念入りに打合せを行いました。

診察室 処置室
内視鏡室 X線室

家具についても、今回弊社にてオーダー家具をデザイン、製作させていただきました。もちろん、カルテ棚やデスクなどにしても既成品はあるのですが、なかなか空間にピッタリとマッチするものがあるとは限りません。それで今回、建具類とも、どの家具にも共通の木目調の面材を使用し、受付カウンター、カルテ棚、デスク、シンク付き収納家具を2種類、設計しました。

特に、診察室~内視鏡室の向かいのシンク付き家具には、様々なこだわりが隠されています。写真をどうぞご覧ください。

まずはシンクの大きさが左右で違うことに気づかれませんか?

実は、深さも違います。実は、内視鏡室に近い左側のシンクでは、内視鏡などの特殊な器具を洗うことができるよう、一般的なシンクよりもかなり深く広いシンクとなっています。天板もシームレスなステンレスで製作され、衛生面での配慮も行いました。また、照明も手元の明るさとデザイン的な要素を考えて間接照明を採用し、それでいて天板全体が十分に照らされるように光の角度を調整しました。

下部収納の両サイドは上から下まで一つの引き出しになっています。一般的にはあまりない大きさですが、これも医療用のゴミ箱が2つ、すっきりと収まるような寸法になっています。

いかがだったでしょうか?

考慮すべき点も多く、規模も比較的大きかったため、時間をかけて設計しました。

より多くの施工写真については、どうぞ施工実績ページをご覧ください。